研究者・科学者が俸給の出る職をやめた際に、「研究者・科学者でもなくなる」のかは自明ではありません。多くの方々が「研究者・科学者であることをもやめた訳ではない」と思っておられるでしょう。しかしながら、「研究者・科学者としての社会との係わり」を持たずにいると、自称のみの研究者・科学者になりかねません。 若い頃から長期間にわたって蓄積し社会に貢献してきたシニア世代の知識や経験は、社会の貴重な財産と言えます。シニア世代が、現役世代の邪魔にならず、むしろ現役世代を支援する活動が出来れば、社会や科学への貢献の意味が大きいです。
このような活動を目指して、公益財団法人遺伝学普及会 日本遺伝学会に「シニア科学アカデミー 日々思考実践院」を組織しました。
今後とも、皆様のご支援を切に期待します。
会長 池村淑道
2018年1月1日